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給水管・排水管調査についての代表インタビュー
株式会社三央は、江戸川区で給水管・排水管などの配管調査を専門に行う会社です。内視鏡のほか、抜管調査、X線調査、肉厚測定と4つの方法で、配管の劣化や詰まりの原因などを調査。配管の改修工事が必要か、どのような方法で改修するのがベストかなどを、依頼主に報告します。
ここでは当社代表のインタビュー記事をご紹介します。当社の取り組みや内視鏡調査の強み、専門業者に調査を依頼するメリットなどを語っています。
株式会社三央の事業内容を教えてください。
今中心にやっているのは配管、建物の設備配管の劣化調査、劣化診断です。調査方法には内視鏡調査、抜管調査、X線調査、肉厚測定の4種類がありますが、もっとも多いのが内視鏡を使った調査で、全体の調査の8割ほどを占めています。例えば排水管で「流れが悪い」「配管がサビている」などの、詰まりの原因推測を、配管の中にカメラを入れて行う方法ですね。配管内の様子を見ることは抜管調査やX線調査でも可能ですが、費用面ややりやすさの面で、内視鏡調査がもっとも一般的な方法となっています。
配管の調査には、いつ頃から携わっていたのでしょう?
当社は、先代である私の父が1971年(昭和46年)に創業しました。当初は配管の設備工事を行っており、内視鏡を使った配管調査をするようになったのは、今から30年くらい前ですね。改修工事を受注する際、「こんなにひどいことになっていますから、工事が必要ですよ」という説明を、発注者であるマンションの管理組合に行うためでした。
数々の配管調査を行う中で、必要な工事を円滑に進めるためには正確な調査が欠かせないことを次第に実感するように。その後当社は主幹事業を配管の工事や清掃から調査に切り替え、内視鏡調査を中心に専門性を高めてきました。
私自身が当社の業務に携わるようになったのは、1999年のことです。しかし、調査診断をするためのノウハウ、知識、経験は、高校生の頃から親の仕事を手伝いながら積んでいました。今私が48歳なので、経験自体は30年くらいあるということになります。
その頃の経験は、今でもすごく役に立っています。というのも、調査する配管は2~30年以上昔のものがほとんどだからです。トイレの配管にしても、若い職人さんだと「外し方がわからない」ということもあります。一方、私は30年くらい前にそれよりも古いものを外した経験があるので、対処が可能です。そういう点では、お客様にも安心していただけるのでは、と思いますね。
専門会社に調査を依頼するメリットは何ですか?
マンションなどは長期修繕計画を立てており、築30~35年目に突入すると修繕工事を検討するタイミングに入ります。その際、マンションの管理会社さんは「配管を全部直しましょう」と理事に提案することがほとんどですが、本当にそうする必要があるのか、専門家でないと判断は難しい。そこで当社のような専門機関の調査を入れると、工事が必要な配管とそうでない配管がわかるのです。当社は工事を受注しているわけではないので、お客様との利害関係は一切ありません。このように、第三者の立場から全面更新が必要かどうかの意見がもらえるのは、調査を依頼する側にとって大きなメリットだと思います。
「配管調査をしっかり行う」意識は業界的に定着しているのでしょうか?
定着度については、正直微妙です。というのも、築年数が経っている建物は「配管を全更新する必要があります」というケースがほとんどだからです。なので、結局全面改修するという結論になるのであれば、「調査費が無駄になってしまうのでは?」「調査を省いたほうが、修繕工事をスピーディーに進められるのでは?」という意見もあります。ただし、もし結果が同じになっても、中立的な立場にいる専門家の診断を受けることで、安心して工事を進められるとは思いますね。
配管の調査はなぜ大切なのでしょう?
調査を行うと配管の現状把握ができるからです。どういう材料で配管されていて、今後しばらくは大丈夫なのか、それとも急速にダメになるのかがわかるんですね。調査した結果で、改修工事がものすごく大変なのかや、簡単に改修できる場合はその方法についてもアドバイスできます。診断業務を経て安心材料を得られるのは、お客様にとってメリットなのではないでしょうか。
先ほど、当社の配管調査には内視鏡調査、抜管調査、X線調査、肉厚測定の4種類があるとお伝えしましたが、内視鏡ならではのメリットもあります。それは、「外からは見えない問題が広範囲にわたって把握できる」という点です。排水管の調査だと入り口から10~20メートルの範囲を、X線調査より費用をかけずに確認できるんですよ。
内視鏡のすごさというのは、配管調査以外でも有名です。例えば1983年にキトラ古墳の壁画が発見されたときには、石室に小さな穴をあけ、そこから研究者たちが調査を行ったんです。ほかに、飛行機のエンジンを検査するのも細い内視鏡です。そのため、内視鏡調査は業界内では広く知られていて、ゼネコンのように実績豊富な建設業者ほど、最初から「内視鏡でできませんか?」と尋ねてきますね。
他社と比べた際の、三央ならではの強みは何ですか?
一点目は、フットワークの軽さでしょうか。配管調査の依頼があった際、ほかの会社は5人くらいで来ますが、当社の場合は機材を持って1人か2人で行けます。なので、お客様のご依頼に臨機応変に対応できると思います。
二点目は、詳しい調査結果をお客様に伝えられること。実は、内視鏡を持っている会社さんは調査専門業者以外にも数多くあります。というのも、「建物排水管清掃業」を都道府県知事に登録する場合、登録条件の一つに内視鏡を機材として持っていることが含まれているからです。
なので、例えばビルの床を清掃してくれるフロア清掃屋さんに「内視鏡を使って配管の様子を見てくれないか」と言えば、やってくれるんです。(※内視鏡の所持が登録要件なのは「建物排水管清掃業」です)でも、例えば「調査専門ではない排水管清掃会社で内視鏡調査をやってもらったんだけど、何が問題だったのかよくわからない」という事態になることも。一方、当社は長年「調査専門」でやってきたこと、私自身に配管工事と排水管清掃両方の経験があることから、詳しい調査結果を、お客様にわかる形で提供できます。
顧客対応の際に心がけている点や、会社のビジョンを教えてもらえますか?
顧客対応に関しては、お客様のお悩みを詳しく聞くことを心がけています。「今何に困っているのか」「何をしたくて依頼されたのか」「現在の問題とこれからの対応策」などを聞くことで、最適な提案ができるようにしています。たとえお客様が「何十カ所も調査をやりたい」とおっしゃっても、お話を伺う中でその必要がないと判断した場合は、「そこまでやる必要はありません」と言うこともありますね。
会社のビジョンについてですが、会社を大きくすることはあまり考えていません。より専門性が高く、難しい案件も調査が可能というような、よりニッチな方向に特化していけたらなと思っていますね。